思考力養成のポイントPoint

感じる力と味わう力

誰もが生まれながらに持っている「感じる力」「味わう力」は、人生を楽しむ為に必要な力であり、これが本当の学力に繋がっていくと考えます。子ども達が感じ味わう為には、何事もゆったりリラックスした時間が大切です。急かされ、出来る事を求められ続ければ、この力を失ってしまう危険さえあるでしょう。私たちの事業所では子どもの思いや意欲より、プログラムを優先して強制したり、急かしたり、出来ることを求めたり等、力づくの療育・教育は行いません。子どもの主体的な活動にそっと療育・教育を組み込みます。自らやりたくてやっている活動だから、失敗してもへっちゃらで何度もチャレンジして楽しみます。集中力や創意工夫する力がメキメキ育ち、自分のイメージやアイデアに自信を持つようになります。笑顔いっぱいの楽しい時間を保護します。

言葉と文章

楽しく穏やかな時間を過ごす中で、声かけ・語りかけにより【音から言葉】へ導きます。子どもからの反応がなくとも楽しく言葉をかけ続けます。日常会話では主語や接続語をつけた丁寧なお話を心がけることで【言葉から文章】へ導きます。「なんで?」「どうして?」等の子ども達からの疑問には出来る限り答えます。又、私たちは言葉そのもので考えることは出来ません。そのバックに結びついたイメージで考えていることを理解する必要があります。考える力を育む為には、幼少期より自然相手の楽しい本物体験に言葉を語りかけながら、言葉と実体験(から得られるイメージ)を繋いでいく機会を設けます。

分かると考える

子ども達が楽しくお絵描きしながら、賢くなっていけるように考案されたどんぐり倶楽部の「良質の算数文章問題」を使用します。文章にある言葉を楽しく絵図に描き起こしながら答えを探して、考える方法(視覚イメージの再現と操作)を練習します。その内容は絵本の物語のようで、とても興味深く面白いです。中には子どもが思わずプッと笑い出してしまうようなお話もあります。楽しくお絵描きしながら賢くなれちゃうって本当に素敵な事だと思います。「楽しく学ぶ」を実践できる素晴らしい問題なのです。