間違った指導お知らせ

投稿:2018年7月17日

お母さん、
小学校テストの点数UPが目的ですか?
それとも
思考力養成が目的ですか?

 

小学時代は思考回路を確立する時期であり、それが中学までにすることです。小学校のテストや成績に捉われていると、その大事な時期があっという間に過ぎ去ってしまいます。

 

どんぐり倶楽部代表 糸山泰造先生の教育理論は必見です。→どんぐり倶楽部

 

ひかり学園 長谷川博之

グレーゾーン、発達障害と診断された多くの子に対して、計算テストの点数だけUPさせることは容易です。難しいことではありません。発達障害があるのに?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、本当です。ただし、これを行うと子どもは考えなくなる傾向に陥ります。これまでに私が経験したこと、そして学んだことをお話します。

15年以上前から、私は発達障害児、学習困難児を対象とした学習指導を行ってきました。当時はテストの点数や成績に結びつけることを目的に、解き方をきめ細かくパターン化した指導をしていました。特に計算問題だけであればテストの点数UPを計画的に行うことができました。結果が分かりやすく点数に表れるので、保護者の皆様も喜んでいました。安心されるわけです。

 

しかし、これは間違った指導であることが分かりました。

 

「計算は得意だけど、文章問題は苦手」
つまり、浅い考え(パターンを覚えて再生する)しかできない、深く考えられない子ども達を育ててしまったのです。子どもの将来の為にならない指導をしていたと反省しました。私の間違った指導の結果、子ども達は以下のようになりました。
・計算は得意だけど、文章問題は苦手
・「めんどくさい」「分からん」と言って何もしなくなる=思考停止状態になる
・学習拒否がある
・いつも嫌々勉強する
・勉強後のご褒美(電子ゲーム、スマホ、パッド、お菓子等)を求める
※算数文章問題で「合わせて、全部で→足し算」「違いは、残りは→引き算」等、パターンで覚えさせる指導は大間違いです。このような方法で、学校や塾、放課後等デイサービスの先生達が教えている場合がありますので注意して下さい。その言葉の意味を理解していることが大切です。

 

ひかり学園のサイトを訪問される保護者の方々は、お子さんが発達障害と診断されているのかもしれません。また、学校のテストの点数が悪かったり、発達検査の値が低かったり、発達障害の疑いをかけられたりしたのかもしれません。心配でしょうし、焦ってしまう気持ちも分かります。しかし、私が以前行っていたような間違った指導は、お子さんに行わないで下さい。目の前のテストの点数にとびついて、心配や焦りを解消しようとしないで下さい。お子さんの一生に関わることなのです。パターン指導でいくらテストの点数を向上させようとも、本来の力が使えない「考えられない頭」に育ってしまっては意味がないのではありませんか?

 

私は塾講師をしていた頃、「分かった」「理解できた」という言葉を子どもに向かって使うことが出来ませんでした。それは私が「分かる」「理解する」ということが、どういうことであるのか分かっていなかったからです。糸山泰造先生に出会ってその意味を学びました。

糸山泰造先生 著書「新・絶対学力」P40より引用

「分かる」というのは、頭(体)が納得(体感)できるイメージをつくりあげること

「考える」というのは、そのイメージを操作して移動や変形をさせていくということ